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2007年07月09日

漢詩(17)-文天祥(2)-正氣の歌(2)

 

 円山應擧筆 『張子房圖』 by Wikipedia
 張良、字は子房。漢の高祖劉邦に仕えて軍師として活躍し、漢の創業を助けた。蕭何、韓信と共に劉邦配下の三傑とされ、高祖劉邦より留(江蘇省徐州市沛県の東南)に領地を授かったので留侯とも呼ばれる。
 謀(はかりごと)を帷帳の中に回らし、勝つことを千里の外に決せし者なり

 (旧暦  5月26日)

 鷗外忌 石見人森林太郎の大正11年(1922)の忌日。  

 漢詩(16)-文天祥(1)-正氣の歌(1)のつづき

 天地有正氣  天地に正氣あり
 雜然賦流形  雜然として流形を賦す
 下則爲河嶽  下れば則ち河嶽と爲り
 上則爲日星  上れば則ち日星と爲る
 於人曰浩然  人に於いては浩然と曰ひ
 沛乎塞蒼冥  沛乎として蒼冥に塞(み)つ
 皇路當淸夷  皇路淸夷に當れば
 含和吐明庭  和を含み明庭に吐く
 時窮節乃見  時窮(きはま)らば節乃ち見(あらは)れ
 一一垂丹靑  一一丹靑に垂る


 天地には正気(せいき)があり
 混然として形を持たずこの世界にある
 下に行けば河や山岳と為り
 上に行けば日星と為る
 人に於いて浩然の気と言い
 大いに天地に満ちている
 政治の大道が清く治まっておれば
 その結果が朝廷のまつりごとにも出てくる
 動乱の時代になれば、正気を元とした節義が顕れ
 一つ一つ史書に残る

 在齊太史簡 齊に在りては太史の簡
 在晉董狐筆 晉に在りては董狐の筆
 在秦張良椎 秦に在りては張良の椎(つい)
 在漢蘇武節 漢に在りては蘇武の節
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Posted by 嘉穂のフーケモン at 23:27Comments(0)漢詩