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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2009年01月26日

演劇(3)-夏の夜の夢(2)

 
 "Una and the Lion" by Briton Rivière (1840-1920) from Wikipedia.

 Una, the personification of the "True Church". She travels with the Redcrosse Knight (who represents England), whom she has recruited to save her parents' castle from a dragon. She also defeats Duessa, who represents the "false" (Catholic) church and the person of Mary, Queen of Scots, in a trial reminiscent of that which ended in Mary's beheading. Una is also representative of Truth.

 Unaとは、スコットランドの詩人Thomas Percy (1729~1811)の叙事詩 “The Reliques of Ancient English Poetry”に登場する真実の教会」の擬人化です。 Unaは、彼女の親の城を竜から救うために募った(イギリスを代表する)the Redcrosse Knightと一緒に旅行します。 彼女はまた、 Maryの打ち首に終わった事件(1586年のバビントン事件;カトリックのアンソニー・バビントンがエリザベスⅠ世の暗殺を狙った事件)を偲ばせる裁判で、「虚偽の」(旧教の)教会の代理を務める Duessa とスコットランドの女王 Maryを打ち負かします。 Una はまた真実を象徴しています。

 (旧暦  1月 1日)

 演劇(2)-夏の夜の夢(1)のつづき

 Peasblossom! Cobweb! Moth! and Mustardseed!
 豆の花! 蜘蛛の糸! 蛾の羽根! 芥子の種!

 [Enter Four Fairies.]
 4匹の妖精登場

 FIRST FAIRY
   Ready.
 SECOND FAIRY
       And I.
 THIRD FAIRY
           And I.
 FOURTH FAIRY
              Where shall we go?


                     
 豆の花
   はい、ご用は?
 蜘蛛の糸
          ご用は?
 蛾の羽
              ご用は?
 芥子の種
                    なんでしょう?


 TITANIA
 Be kind and courteous to this gentleman; 
 Hop in his walks and gambol in his eyes;
 Feed him with apricocks and dewberries,
 With purple grapes, green figs, and mulberries;
 The honey bags steal from the humble-bees,
 And, for night-tapers, crop their waxen thighs,
 And light them at the fiery glow-worm's eyes,
 To have my love to bed and to arise;
 And pluck the wings from painted butterflies,
 To fan the moonbeams from his sleeping eyes:
 Nod to him, elves, and do him courtesies.
 -Shakespeare : A Midsummer-Night’s Dream, Ⅲ. i. 167-176


 タイターニア(妖精の女王)
 この方には失礼のないように;
 お歩きになる処では跳ね回り、お目々のまわりでは飛び回り;
 お食事にはアンズや木イチゴ、
 紫ブドウ、緑のイチジク、クワの実を;
 ぶんぶんバチから蜜袋を盗んでおいで、
 ろうそくの代わりには蠟まみれの腿を切り取っておいで、
 それを燃え立つようなホタルの目で灯すのよ、
 あの方が寝起きのときに使うため;
 それからきれいなチョウの羽を引き抜いて、
 眠っておいでのあの方のお目に、月の光があたらぬようにあおぐのよ;
 うとうとさせるのよ、あの方を、妖精たち、優しくね。
  [ 第三幕第一場 森 ]  嘉穂のフーケモン拙訳
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Posted by 嘉穂のフーケモン at 22:37Comments(2)演劇

2008年05月03日

演劇(2)-夏の夜の夢(1)

 
 

  A Midsummer Night's Dream

 (旧暦  3月 28日)

 可有忌(かゆうき)  誹風柳多留を企画・編集して、「一句にて句意のわかり易きを選び」(初編序)というような一句独立性を標榜し、川柳という文芸の道をひらいた呉陵軒可有こと作者名木綿を偲ぶ法要が台東区蔵前の龍宝寺で行われる日。
 ちなみに、呉陵軒可有の命日は、天明8年(1788)5月29日(旧暦)。

 雲晴れて 誠の空や蝉の声     (辞世・誹風柳多留)

 HELENA
  Call you me fair? that fair again unsay.
  Demetrius loves your fair: O happy fair!
  Your eyes are lode-stars; and your tongue's sweet air
  More tuneable than lark to shepherd's ear,
  When wheat is green, when hawthorn buds appear.
  Sickness is catching: O, were favour so,
  Yours would I catch, fair Hermia, ere I go;
  My ear should catch your voice, my eye your eye,
  My tongue should catch your tongue's sweet melody.
  Were the world mine, Demetrius being bated,
  The rest I'd give to be to you translated.
  O, teach me how you look, and with what art
  You sway the motion of Demetrius' heart.
   ―SCENE I. Athens. The palace of THESEUS.―


 ヘレナ(アテネの老貴族イージアスの娘ハーミアの友人、ディミートリアスに恋する娘)
 私を美しいっておっしゃったの? そんなことおっしゃらないで。
 ディミートリアスはあなたの美しさを愛しているわ。ああ、なんて幸せな美しさなの。
 あなたの眼は北極星のよう。あなたのスイートな声は、小麦が緑になり、さんざしの花が咲くころに羊飼いの耳にとどく雲雀の声よりもいい調べ。
 病気がうつるように、ああ、顔だちもうつせるものなら、
 美しいハーミア、あなたの美しさを、いまここでうつして欲しいわ。
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Posted by 嘉穂のフーケモン at 20:32Comments(2)演劇

2005年09月29日

演劇(1)−オペラ座の怪人

 

 (旧暦  8月26日) 宣長忌 国学者本居宣長の享和元年(1801)の忌日

 三男坊の高校の文化祭では、毎年1年生の各クラスが演劇を上演することになっており、 三男坊の所属する1年B組では、「オペラ座の怪人」を上演しました。
 日頃、硬式野球部で遅くまで練習しているので、「文化祭で劇をやる」と聞いたとき、「役は何だ?」と尋ねました。「舞台監督!」と答えたので、それは大役だと思っていましたが、家内に誘われて見に行ってみると、劇中のオペラ座の舞台監督の役で、台詞はたった一言だけでした。

 私「嘉穂のフーケモン」が高校生の頃は、文化祭や運動会に親が来ることなどは無かったのですが、時代の流れでしょうか、家内に誘われて、断り切れずに見に行ってしまいました。
 劇は1時間を超す内容で、主役のクリスティーヌ役の女子生徒は、長い歌を良く覚えたものだと感心してしまいました。

 さて、この「オペラ座の怪人」、原作はフランスの小説家であり法律家でもあったガストン・ルルー(Gaston Leroux、1868〜1927)が1910年に発表した小説『Le Fantome de l'Opera』で、その後、1925年にサイレント映画になり、現在まで合計7回映画化されています。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 14:41Comments(0)演劇