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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2006年04月18日

その他(3)−島原大変、肥後迷惑

  

 島原大変大地図(島原市松平文庫蔵)
 
 (旧暦  3月21日) 

 昨年、平成3年(1991)6月3日午後4時頃に起きた長崎県島原市の雲仙普賢岳の火砕流を撮影中に巻き込まれて死亡した日本テレビのカメラマンのビデオカメラが発見され、焼けただれたビデオカメラのテープが再生されて生々しい現場の状況が放送されていましたが、このときの大火砕流は死者43名という日本の火山災害史に残る惨劇となりました。

 この事件をきっかけに、「火砕流(Pyroclastic flow)」という言葉が有名になりました。火砕流は、火山の火口から噴出した溶岩が発泡や崩落により粉砕され、高温ガスと一体になって火山の斜面を高速で流れ下る現象で、流れ下るスピードは時速100kmを越えることもあり、その温度は数百℃から1000℃になると解説されています。
 
 古い文献には熱雲などとして紹介されているそうですが、1902年のカリブ海西インド諸島にあるマルチニーク島のプレー火山の噴火を調査したフランスの火山学者アルフレッド・ラクロワ(Alfred Lacroix, 1863〜1948)により、"Nuée ardente"(ニュエ・アルダント―燃える雲=熱雲)と名づけられたのが、科学的に取り上げられた最初で、英語では"Glowing cloud"と呼ばれています。

 古代ローマの文人、政治家小プリニウスことガイウス・プリニウス・カエキリウス・セクンドゥス(Gaius Plinius Caecilius Secundus, 61〜112)が、友人である古代ローマ最大の歴史家コルネリウス・タキトゥス(Cornelius Tacitus, 55頃〜120頃)の求めに応じて伯父が死んだ日の様子を語った書簡は、、ナポリの南東に位置する標高1,281mのヴェスヴィオ火山の噴火の様子を知る貴重な資料となっています。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 23:12Comments(0)その他

2005年11月24日

その他(2)−大陸移動説

 
 
 大陸移動概念図

 (旧暦 10月23日)

 ”大陸は移動する”(Continental drift)という仮説は、1915年、ドイツの気象学者、地球物理学者のアルフレート・ロタル・ヴェーゲナー(Alfred Lothar Wegener、1880〜1930)がその著書『大陸と海洋の起源』(Die Entstehung der Kontinente und Ozeane)に発表したものですが、では大陸は何故移動するのかということを説明することはできませんでした。

 その後彼は、ドイツ調査隊の隊長としてグリーンランドの気候調査に赴きましたが、1930年、氷原のなかで遭難し凍死してしまいました。

 「大陸は何の力によって動くのか」、この命題に解答を与えたのは、ハリー・ハマンド・ヘス(Harry Hammond Hess :1906〜1969)というプリンストン大学の地質学教授でした。彼は、1959年に海洋底拡大(seafloor spreading)という仮説に辿り着き、1962年に出版された『海洋底の歴史』(History of Ocean Basins)という論文でこの仮説を発表しました。

 第2次大戦中に海軍の軍人だったハリー・ハマンド・ヘスは、太平洋で音響測深調査に従事していましたが、これらの音響測深調査から、海洋底に連なる海嶺(mid-oceanic ridges )が発見され、この海嶺の頂上部から放出される熱量は、他の海底の8倍もの値を示していました。
 
 また、ヘスは西太平洋の海洋底の詳細な起伏断面図を作成したところ、比較的平坦な頂を持ち、深海底から1,000m以上の高さがある海山が連なっていることを発見し、この海山に19世紀の地理学者Arnold Henry Guyot (1807〜1884)にちなんでギヨー(平頂上海山)と命名しました。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 23:32Comments(0)その他

2005年01月05日

その他(1)-翡翠(硬玉)

 

 翡翠(硬玉)

 (旧暦 11月25日) 小寒
 
 翡翠(硬玉)は、「翡翠輝石」(NaAlSi2O6)と呼ばれるナトリウム・アルミニウムを主とする輝石が集まった岩石で、高圧変成岩中に産出し、純粋なものは白色ですが、クロムや鉄、チタンなどが含まれると、緑や青、ラベンダー色(淡紫)などに発色します。
微細な柱状結晶が絡み合い、壊れにくく且つ加工が難しい石です。
 産出地は、日本、ミャンマー、グアテマラ、ロシアなどに限られています。

 英語では、一般的にはジェイド(Jade)、硬玉をジェイダイト(Jadeite)、軟玉をネフライト(Nephrite)といいます。

 中国で使われた古代の玉は軟玉で、清代以降、翡翠(硬玉)がミャンマーから運ばれました。

 翡翠の翡は赤い羽根という意味で雄を、翠は緑で雌を、いずれも「かわせみ」という鳥の名前としてつかわれます。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 22:55Comments(0)その他