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2013年02月04日

中生代(9)−三畳紀(1)−三重層序

 

 Triassic flora as depicted in Meyers Konversations-Lexikon (1885〜90)

 (旧暦12月24日)

 中生代は、三畳紀(Trias)、ジュラ紀(Jurassic)、白亜紀(Cretaceous)の三つの紀からなりますが、約4300万年に及ぶその最初の紀である三畳紀(Trias)という用語は、1834年、ドイツの地質学者フリードリッヒ・アウグスト・フォン・アルベルティ(Friedrich August von Alberti、1795〜1878)が、南ドイツに広く分布する3つの地層をまとめて三畳紀(Trias)と名づけたことによります。

 … bunter Sandstein, Muschelkalk und Keuper das Resultat einer Periode, ihre Versteinerungen, um mich der Worte E. de Beaumont’s zu bedeinen, die Thermometer einer geologischen Epoche seyen, … also die bis jezt beobachtete Trennung dieser Gebilde in 3 Formationen nicht angemessen, und es mehr dem Begriffe Formation entsprechend sey, sie zu einer Formation, welche ich vorläufig Trias nennen will, zu verbinden."


 …多色砂岩、ムッシェルカルク石灰岩とコイパー泥灰岩は、その時代の結果である。また、それらの化石は、E.デ・ボーモントの言葉を使うと、地質学的時代の温度計であると言える。
これまで保存されてきた層序を3つの層に分離することは適切ではない。そして、今、私が三畳紀と命名する層序に結合する層序の概念とより一致している。


 

 Beitrag zu einer Monographie des bunten Sandsteins, Muschelkalks und Keupers, und die Verbindung dieser Gebilde zu einer Formation.(Stuttgart and Tübingen, J. G. Cotta, 1834)

 この3つの層序は、その岩石が建築用の石材および塩や石膏などの化学物質の資源として重要だったため、中世からよく知られた層序でした。
 しかしこの分類は、砂漠に蓄積した堆積物起源の局地的な岩石に基づいており、その中に含まれている化石は貝殻石灰岩(Muschelkalk)しかなかったため、世界標準的な層序学には実用的ではありませんでした。
 つまりドイツ周辺の海成層は三畳紀中期に属する年代のものに限られるため、三畳紀全体を通しての編年にはオーストリア南部のアルプス山脈、ロシア沿海州南部、中国浙江省長興県煤山、および北アメリカ大陸西部山脈における海生動物の化石に富む地層も併用され、これらを標準として国際的な時期区分が設定されました。

 現在では、海棲の進化の早いアンモナイト類動物相に基づいて、三畳紀の詳細な層序が分類されています。

 そこで、その3つの地層とは、Wikipediaによれば次のようなものでした。

 1. コイパー泥灰岩(Keuper) 上畳統
 The Keuper is a lithostratigraphic unit (a sequence of rock strata) in the subsurface of large parts of west and central Europe. The Keuper consists of dolostone, shales or claystones and evaporites that were deposited during the Middle and Late Triassic epochs (about 220 million years ago). The Keuper lies on top of the Muschelkalk and under the predominantly Lower Jurassic Lias or other Early Jurassic strata.
 The Keuper together with the Muschelkalk and the Buntsandstein, all 3, form the Germanic Trias Group, a characteristic sequence of rock strata that gave the Triassic its name.


 

 コイパー泥灰岩は、西ヨーロッパおよび中央ヨーロッパの大部分の地表面下にある岩相層序要素(岩石層層序)であり、三畳紀中期および後期(約2億2000万年前)の間に堆積した苦灰岩(ドロマイト、CaMg(CO3)2を主成分とする堆積岩)、頁岩あるいは粘土岩、蒸発残留岩からできている。

 またコイパー泥灰岩は、ムッシェルカルク石灰岩(Muschelkalk)の上部、そして主に下部ジュラ紀ライアス統あるいは他の早期ジュラ紀層の下に堆積している。コイパー泥灰岩、ムッシェルカルク石灰岩、ブントザントシュタイン(多色砂岩)の3層は、三畳紀と名付けられた岩層特有の層序であるドイツの三畳紀層を形成している。


 The Upper Triassic is well exposed in Swabia, Franconia, Alsace and Lorraine and Luxembourg; it extends from Basel on the east side of the Rhine into Hanover, and through England into Scotland and north-east Ireland; it appears flanking the central plateau of France and in the Pyrenees and Sardinia.
 In south Sweden, the lower portion contains coal-bearing strata, as in the Himalayas, Japan, Tibet, Burma, eastern Siberia and in Spitsbergen. The upper portion of the Karoo Supergroup of South Africa and part of the Otapiri stage of New Zealand are probably of Rhaetian age.

 後期三畳紀層は、シュヴァーべン(ドイツ南西部)、フランケン地方(ドイツ中南部から南ドイツの北部に位置する地方)、アルザス(フランス北東部)とローレイン(フランス北東部、アルザスの西部)、ルクセンブルクなどでよく露出している。そしてその地層は、ライン川東岸のバーゼルからハノーバーへ、そしてイングランドを通過してスコットランドと北東アイルランドへと延びている。また、フランスの中央台地の側面、そして、ピレネー山脈とサルデーニャにも現れる。

 南スウェーデンでは、ヒマラヤ山脈、日本、チベット、ビルマ、東部シベリアとスピッツベルゲンのように、低層部は石炭を産出する層を含む。南アフリカのカルー超層群の上部層とニュージーランドのオタピリ階の一部層は、多分レーティアン期(2億360万年前〜1億9960万年前)の地層であろう。
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Posted by 嘉穂のフーケモン at 16:26Comments(0)中生代

2006年09月16日

中生代(8)−白亜紀(5)−エウオプロケファルス

 

 エウオプロケファルス (Euoplocephalus) 国立科学博物館
 
 (旧暦閏-7月24日)

 エウオプロケファルス (Euoplocephalus)は、中生代白亜紀(Cretaceous)後期(約7600万〜7000万年前)に生息していた装甲を持つ四足歩行の大型草食恐竜です。 

 この種の恐竜は、貪欲な捕食者から身を守るために骨板、鱗甲、とげなどの頑丈な骨質の甲冑を発達させ、後期の種類では、この甲冑が曲がらない甲羅と化しており、一般に武装恐竜(Armoured dinosaurs)とも呼ばれています。

 カナダの化石採集家として有名なランベ(Lawrence Morris Lambe、1849〜1934)により、カナダのアルバータ州の白亜紀後期のオルドマン層から発見され、1910年に命名されました。

 ランベはカナダにおけ恐竜古生物学の父であり、今日、20世紀の恐竜古生物学における最も重要な人物の1人とされています。

 ランベの仕事は、1897年にカナダ西部で始まりましたが、彼は数年の内に、恐竜の新しい属や種を多数発見し、また多くの時間をGSC(Geological Survey of Canada、カナダ地質学協会)博物館の化石陳列館の準備に費やしました。

 彼の1902年の学術論文"On Vertebrata of the Mid-Cretaceous of the North West Territory"には、アルバータ州のジューディス川層化石群の最初の総括的な論評で、カナダで最初に発見された恐竜であるモノクロニウス(Monoclonius)の多様な種などについても記述されています。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 10:31Comments(0)中生代

2006年04月25日

中生代(7)−ジュラ紀(1)−魚竜

 

 レプトネクテス・テヌイロストリス(Leptonectes tenuirostris)  
 Conybeare 1822 イギリス ドーセット州 ライム・リージス 国立科学博物館

 (旧暦  3月28日)

 御忌(ぎょき) 平安末期から鎌倉初期の僧侶で浄土宗の開祖法然の忌日法会。実際の忌日は建暦2年1月25日(ユリウス暦1212年2月29日)だが、明治10年(1877)から厳寒の1月をさけて気候のよい陽春4月に変更され、今日に至っている。

 約80種類以上に分類されている魚竜類(Ichthyosauria:イクチオサウリア)は、約2億4500万年前の中生代(Mesozoic)三畳紀(Triassic)から約9000万年前の中生代白亜紀(Cretaceous)に渡る1億5500万年以上もの間繁栄していました。

 その完全骨格は、メアリー・アニング(Mary Anning)(1799〜1847)という女性により、1811年にイギリス南部の町ライム・リージス(Lyme Regis)の海岸のジュラ紀層の崖から発見されました。
 彼女は、イギリス・ドーセット州(Dorset)ライム・リージスの出身で、化石を売ることで収入を補っていた大工の娘でしたが、彼女が10歳のときに父親が亡くなり、それ以後、化石を売る仕事を始めたようです。そして、最も著名な女流化石収集家になりました。

 関節のつながった魚竜の完全骨格(1810)と長頸竜骨格(1823)の世界最初の発見、イギリスでの翼竜の最初の発見(1828)を含めて、いくつかの劇的な発見が彼女によってなされています。
 そのため有名な『古生物百科事典』(The Encyclopaedia of Prehistoric Life)にも彼女についての一項目が載せられています。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 12:15Comments(0)中生代

2005年11月28日

中生代(6)−三畳紀(2)−ヘレラサウルス

 

 Skeleton cast shown alongside the smaller skeleton of Eoraptor and a Plateosaurus skull, North American Museum of Ancient Life 
 
 (旧暦 10月27日)

 親鸞忌 浄土真宗の開祖親鸞上人の弘長2年(1262)の忌日

 1958年、アルゼンチン北西部、南緯40度付近を流れるコロラド川以南の地域パタゴニアのValley of the Moonの近くに住むのビクトリノ・ヘレラ(Victorino Herrera)というヤギ飼いの男によって発見された恐竜の部分骨格は、その後この地を訪れた古生物学者達によってヘレラサウルス(Herrerasaurus:ヘレラのトカゲ)と呼ばれることになりました。

 この部分骨格化石は、後肢、骨盤、尾のみで、頭骨は発見されていませんでしたが、後肢の鋭い爪から肉食の恐竜で、全長は4〜5mであろうと推定されました。当初この化石は、三畳紀(Triassic)イスキグアラスト層(Ischigualasto Formation)から見つかったので、最も古い恐竜であると考えられていました。

 1988年、アルゼンチンとアメリカの学生からなる調査隊を率いてValley of the Moonを訪れたシカゴ大学のポール・セレノ(Paul C.Sereno)博士は、3週間後、2個体のヘレラサウルスを発見しましたが、そのうちの1個体には完全な頭骨が残されていました。

 数ヶ月かけてのクリーニング作業の後、彼らは頭骨と体の骨格を組み合わせることに成功しましたが、その骨格は前肢や後肢の中空度(空洞の体積)が高く、手の指の指先から2番目の指骨が長いと云った初期の獣脚類の特徴を持っていました。
下顎はその中央部に可動性のある関節を持ち、骨は中空で、手は熊手のように特殊化していました。
 その後彼らは、その地域で火山灰からなる地層を発見し、ヘレラサウルスが発見された地層の年代は、約2億2800万年前と測定しました。

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Posted by 嘉穂のフーケモン at 23:27Comments(0)中生代

2005年08月23日

中生代(5)−三畳紀(1)−エオラプトル

 

 Eoraptor lunensis, Skelettrekonstruktion in Brüssel.

 (旧暦  7月19日)

 一遍忌 時宗の開祖一遍上人の正応2年(1289)の忌日

 ドイツの気象学者であり地球物理学者アルフレート・ロタル・ヴェーゲナー(Alfred Lothar Wegener、1880〜1930)は、1915年にその著書『大陸と海洋の起源』(Die Entstehung der Kontinente und Ozeane)で、太古の時代には大陸が別々に漂流していたとする「大陸移動説」(Kontinentaldrift)を主張し、「古生代ペルム紀後期の約2億5000万年前ごろに、超巨大な大陸が諸大陸の衝突によって誕生し、中生代三畳紀後期の2億万年前ごろから再び分裂を始めた」との説を発表しました。
 そして、この超大陸はヴェーゲナー自身により、ギリシャ語で「すべての陸地」という意味のパンゲア(Pangea)と命名されました。

 その後この説は、1960年代後半に確立されたプレートテクトニクス(plate tectonics)の先駆けをなすものとして大いに称賛されることになりますが、当時の多くの地質学者は、ヴェーゲナーの説には科学的根拠が薄いとして嘲笑しました。

 私「嘉穂のフーケモン」が農学校に入学した70年代初めころは、このプレートテクトニクスが日本でも紹介され始めたころで、「ヴェーゲナーどんは偉かお人じゃなあ!」と感動して講義を聴いたものです。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 23:28Comments(0)中生代

2005年05月17日

中生代(4)−白亜紀(4)−恐竜の絶滅(2)

 

 Radar topography reveals the 180 km (110 mi) wide ring of the Chicxulub Crater.

 (旧暦  4月10日)

 中生代(3)−恐竜の絶滅(1)のつづき

 イリジウム(iridium:原子番号77、原子量192.2)は、石質隕石の炭素質コンドライト中の存在比10億分の500に比し、通常の地殻内では10億分の0.03の存在比でしかありません。
 
 たった1cmの厚さしかないKT境界の粘土層のイリジウムの量が、50万年間続いた「29逆磁場期」と呼ばれる地球磁場の逆転期に堆積した6mの厚さの石灰岩に含まれるイリジウムの量に匹敵していたのです。
 
 1978年、メキシコ湾沿岸で石油採掘を進めていたメキシコ石油公社のスタッフは、ユカタン半島の北部で奇妙な環状陥没構造を見つけました。飛行機による重力分布測定(石油発掘のための地質調査)の結果、重力異常の分布によって直径180kmのクレーターが海底に埋まっていると推定されました。

 これこそが、今では恐竜類やアンモナイトなど地球上の動植物の75%以上が絶滅したとされる小惑星の衝突の痕跡、チクシュルーブ(Chicxulub)クレーターです。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 18:27Comments(0)中生代

2005年05月16日

中生代(3)−白亜紀(3)−恐竜の絶滅(1)

 

 T. horridus skeleton mounted with modern limb-posture, Natural History Museum of Los Angeles County.

 (旧暦  4月 9日)

 透谷忌  詩人・北村透谷の明治27年(1894)年の忌日。

 約2億3000万年の中生代三畳紀(トリアス紀)後期から出現し、中生代ジュラ紀、白亜紀を通して地球上に君臨した恐竜類も、約6500万年前に忽然と姿を消してしまいました。

 それは、恐竜のみならず、約4億1000万年前の古生代デボン紀から繁栄してきたアンモナイトやその他の多くの動植物も、突然、そして永遠に姿を消してしまったのです。

 そのことは、古生物学者たちが発見した6500万年前の地層の産出化石の不連続から明らかになりました。

 この化石記録の不連続は、恐竜類が繁栄した白亜紀と哺乳類が繁栄する第三紀の境界に当たり、ドイツ語で白亜紀を意味するKreideと英語で第三紀を意味するTertiaryの頭文字を取って、「KT境界(KT boundary)」と呼ばれています。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 17:41Comments(0)中生代

2005年01月13日

中生代(2)-白亜紀(2)-スー(Sue)(2)

 

 Sue from the side.

 (旧暦 12月 4日)

 白亜紀(1)-スー(Sue)(1)のつづき

 化石の所有権をめぐり、ラーソン所長と土地所有者のウイリアムズ、スー族、連邦政府が争った裁判は、1993年4月に決着し、スー(Sue)はウイリアムズの土地の一部とみなされ、所有権はウイリアムズと内務省(U.S. Department of  Interior)インディアン関係局(Bureau of Indian Affairs)の双方に帰属するとの判決が下りました。

 その後、内務省インディアン関係局は、ウイリアムズに化石の売却を認め、2年後に競売商サザビーズが仲介を申し出て、オークションに出品されることになったのです。

 スー(Sue)は、これまでに見つかった22体のティラノサウルスの化石の中で最も大きく、体長12.8m、腰までの高さは約4m、頭骨の長さは1.535m、頭骨の重量272kg、生存時の推定体重は約7t、全身骨格のほぼ90%が発見されており、ティラノサウルスが生息していた北米西部で見つかった化石としては、もっとも完全な形をとどめています。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 16:43Comments(0)中生代

2005年01月12日

中生代(1)-白亜紀(1)-スー(Sue)(1)

 

 Sue at the Field Museum of Natural History.

 (旧暦 12月 3日)

 1990年8月、米サウス・ダコタ州シャイアン川流域の先住民スー族の保留地の中の侵食された高さ17mほどの崖下で、ブラック・ヒルズ地質学研究所の女性古生物学者スーザン・ヘンドリクソン(Susan Hendrickson)博士は、小さな小さな骨の破片を見つけました。

 そして崖の上の方を見上げると、2mほど上の岩肌に、脊椎骨が3個突き出ているのを発見しました。

 これこそが、その所有権をめぐる訴訟問題とともに、その後ニューヨークで開かれた大手競売商サザビーズのオークションで手数料合わせて836万ドル(約9〜10億円)の高値で落札され一躍世界中の話題になった、中世代白亜紀後期約6700万年前の肉食恐竜ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)、その名も「スー(Sue)」の物語の始まりでした。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 11:42Comments(0)中生代