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2014年11月17日

天文(18)− メシエ天体(2)

 

 The Andromeda Galaxy [M31]

 (旧暦9月25日)

 天文(17)− メシエ天体(1)のつづき

 フランスの天文学者シャルル・メシエ(Charles Messier 、1730~1817)は、彗星の探索に際して、彗星と紛らわしい103個の天体のカタログを作り、1781年から1784年にかけて発表しました。これが、今日、メシエ天体(Messier object)と呼ばれているものです。

 1. 1781年、M1〜M45までを "Mémoires de l'Academie"に発表。
 2. 1783年、M46〜M68までを "Connaissance des Temps"に発表。
   (後にM69とM70を増補)
 3. 1784年、M71〜M103までを" Connaissance des Temps"に発表。

 このメシエ天体のカタログの中では、愛称で呼ばれる29の天体がありますが、今回は前回に引き続き、M16からM33までの8個の天体を紹介しましょう。

 

 

 

 Messier: M16.
 June 3, 1764. 16. 18h 05m 00s (271d 15' 03") -13d 51' 44"
 A cluster of small stars, enmeshed in a faint glow, near the tail of Serpens, at little distance to the parallel of Zeta of this constellation; with an inferior telescope this cluster appears like a nebula. (diam. 8')


 [観測日:1764年1月3日]
 小さな星々からなる星団で、かすかに光るものと混じっている。へび座の尾に近く、へび座ゼータ星の緯度線から少しの距離にある。普通の望遠鏡では、星雲のように見える。(直径8分)


 










 わし星雲(Eagle Nebula)という名前は、鷲が羽根を広げた形を偲ばせること星雲でから名付けられました。
 この星雲を最初に発見したのは、スイスのローザンヌ出身の天文学者であるジャン・フィリップ・ロワ・ド・シェゾー (Jean Phillippe Loys de Chéseaux 、1718~1751)で、1746年のことでした。

 散開星団と散光星雲からなるM16は、4.7等のたて座γ星の2.5°西北西、天の川の背骨部分の赤経18 h 18.8 m 、赤緯-13° 48' にあり、等級6.0等(星団)、視直径35' × 28'、距離5,500 光年の彼方に約315光年の広がりをもっています。







 


 Messier: M17.
 June 3, 1764. 17. 18h 07m 03s (271d 45' 48") -16d 14' 44"
 A train of light without stars, of 5 or 6 minutes in extent, in the shape of a spindle, & a little like that in Andromeda's belt [M31] but of a very faint light; there are two telescopic stars nearby & placed parallel to the equator. In a good sky one observes this nebula very well in an ordinary telescope of 3.5-foot [FL]. Seen again 22 March 1781. (diam. 5')


 [観測日:1764年1月3日]
 星を含まない光の筋で、長さは5〜6分、紡錘形をしていて、アンドロメダのベルトにあるもの[M31]に似ているが、非常に微かな光である。近くに二つ、望遠鏡で見える星が黄道に対して平行な位置にある。良好な空の下では、この星雲は通常の3.5フィート望遠鏡でよく見える。1781年3月22日にふたたび観測された。(直径5分)






 M17は、いて座(Sagittarrius)に位置する散光星雲で、距離は約4,200光年。1746年にスイスのローザンヌ出身の天文学者であるフィリップ・ロワ・ド・シェゾー(Jean Phillippe Loys de Chéseaux 、1718〜1751)によって発見されました。実直径は約44×36光年。星雲の中にループ状の構造が見えることから、「オメガ星雲」(Omega Nebula)「白鳥星雲」(Swan Nebula)、「チェックマーク星雲」(Checkmark Nebula)、「ロブスター星雲」(Lobster Nebula)、「蹄鉄星雲」 Horseshoe Nebulaなどといろいろな呼び名を持つ散光星雲です。

 オメガの名前は、アメリカ合衆国の天文学者ルイス・スウィフト(Lewis A. Swift、1820〜1913)がギリシャ文字のオメガに似たスケッチを書いたことに由来しており、白鳥にたとえたのはアメリカ合衆国の天文学者ジョージ・チャンバー(George F. Chambers, 1841〜1915)で、棒状の長いガスの部分を水面に浮かぶ白鳥の胴体とみなしています。


 

 Messier: M20.
 June 5, 1764. 20. 17h 48m 16s (267d 04' 05") -22d 59' 10"
 Cluster of stars, a little above the Ecliptic, between the bow of Sagittarius & the right foot of Ophiuchus. Seen again March 22, 1781.


  
 [観測日:1764年6月5日]
  黄道の少し上、いて座の弓とへびつかい座の右足の間にある星団。1781年3月22日にふたたび観測された。


 M20は、いて座にある散光星雲で、距離は5200光年程と推定されています。1750年にフランスの天文学者ギヨーム・ジョゼフ・ヤセント・ジャン=バティスト・ル・ジャンティ・ド・ラ・ガレジエール(Guillaume Joseph Hyacinthe Jean-Baptiste Le Gentil de la Galaisière 、1725〜1792)が発見したとされています。

 星雲が3つの部分に裂けて見えるところから三裂星雲と呼ばれていますが、実際にはM20の輝いて見える部分の手前に位置する暗黒星雲により、後ろの散光星雲が3つに分割されているように見えています。三裂星雲(Trifid Nebula)と名付けたのは、イギリスの天文学者サー・ジョン・フレデリック・ウィリアム・ハーシェル準男爵(Sir John Frederick William Herschel, 1st Baronet、1792〜1871)です。


 

 Messier: M22.
 June 5, 1764. 22. 18h 21m 55s (275d 28' 39") -24d 06' 11"
Nebula, below the ecliptic, between the head and the bow of Sagittarius, near a star of 7th magnitude, 25 Sagittarii, according to Flamsteed, this nebula is round, it doesn't contain any star, & one can see it very well in an ordinary telescope of 3.5-foot [FL]; the star Lambda Sagittarii served for determination [of its position]. Abraham Ihle, a German, discovered it in 1665, while observing Saturn. M. Le Gentil observed it in 1747, & he made an engraving of it. Memoirs of the Academy, year 1759, page 470. Seen again March 22, 1781; it is reported in the English Atlas. (diam. 6')


 [観測日:1764年6月5日]
 黄道の下、いて座の頭と弓の間にあり、7等のいて座25番星に近い星雲。円形で星を含まず、通常の3.5フィート望遠鏡ではっきり見える。位置を決めるのにいて座λ星が役にたった。ドイツ人のアブラハム・イーレが1665年、土星の観測中に発見した。ル・ジャンティ(M. le Gentil)が1749年に観測し、『Mémoires de l’Académie』1759年の470ページに、この天体のスケッチを発表している。1781年3月22日にふたたび観測された。イギリスの『Atlas Céleste』に報告されている。(直径6分)

 M22は「いて座大球状星団」とも呼ばれ、50万個の星が5.2等星で輝く球状星団です。距離は10,400光年、直径は約110光年で最も地球に近い球状星団のひとつです。  
 1716年、ハレーは「この星団は冬至点に近く、小さくてよく輝く」と記しています。

 Halley (1716): No. 3, Nebula in Sagittarius[in Phil. Trans. XXIX, 390 (1716)]
The third is near the Ecliptick between the Head and Bow of Sagittarius, not far from the Point of the Winter Solstice. This it seems was found in the Year 1665 by a German Gentleman M.J. Abraham Ihle, whilst he attended the Motion of Saturn then near its aphelion. This is small but very luminous, and emits a Ray like the former. Its Place at this time is [Capricorn] 4 deg 1/2 with about half a Degree South Lat.  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 20:36Comments(0)天文