2005年04月24日
クラシック(10)−ブラームス(3)−大学祝典序曲
Johannes Brahms(1833〜1897)
(旧暦 3月16日)
ブラームスは、全部で2曲の演奏会用序曲を残していますが、1880年に作曲されたAcademic Festival Overture《大学祝典序曲》は、ブラームスのオーケストラ作品の中でも特に人気のある作品のひとつになっているようです。
遙か昔、田舎の高校生であった私「嘉穂のフーケモン」は、大学進学を切望していましたが、高校3年まで柔道に打ち込み(男の意地でやめるにやめられず)、金鷲旗争奪高校柔道大会全国第2位(鹿児島実業に大将戦判定負け)で涙を呑んだ後、受験勉強に切り替えましたが、数学、英語、物理、化学がさっぱり分からず(要するに理科系としては論外)、絶望の高校生活最終章を過ごしていました。
案の定、受験した大学からは全部蹴られ、現在のように予備校など無い田舎のことなので、途方に暮れて旺文社のラジオ講座にすがりつきました。
そのとき流れていた曲が、この《大学祝典序曲》でした。寺田文行先生(数学)!大変お世話になりました。
ブラームスは、1877年にイギリスのケンブリッジ大学から名誉博士号授与の通知を受けましたが、船旅を嫌っていた彼はそのためイギリスへ行くことができず、ついに博士号授与を断ってしまいました。
1879年3月11日、ブラームスはドイツのオーデル河畔にあるブレスラウ大学の哲学科から名誉博士号を授与されることになりましたが、この序曲はその返礼に作曲された作品です。
ブラームス自身は、「学生歌をスッペ風に並べた接続曲であり、非常に楽しい作品ができあがった」と述べているそうですが、この序曲は、チューリンゲン民謡に由来する「我らは立派な校舎を建てた」(Wir hatten gebauet ein stattliches Haus)という歌、「祖国の父」(Landesvater)、「あそこの山から来るのは何 」(Was kommt dort von der Höhe?)といい、新入生を狐に見立てて遊ぶ歓迎行事「狐乗り」( Fochsritt)の歌、そして「かくて我らは喜び楽しむ」( Gaudeamus igitur )という学生歌曲集の中からよく知られた4篇の歌をつなぎあわせて作られているそうです。
作曲は1880年の夏、上部エステルライヒの高級保養地バート・イシュルで行われました。ブラームス自身は大学に籍を置いたことは一度もなかったそうですが、若い頃、親友ヨアヒムの在籍していたゲッティンゲン大学の祝賀行事に参加したりしたこともあり、学生生活や愛唱歌などについても全く無縁ではなかったようです。
正式な初演は翌1881年の1月4日、ブレスラウのオーケストラ協会の第6回定期演奏会で、ブラームス自身の指揮で行われました。
クラウディオ・アバド指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏で、1987年に録音されたグラモフォン盤を愛聴しています。
1879年3月11日、ブラームスはドイツのオーデル河畔にあるブレスラウ大学の哲学科から名誉博士号を授与されることになりましたが、この序曲はその返礼に作曲された作品です。
ブラームス自身は、「学生歌をスッペ風に並べた接続曲であり、非常に楽しい作品ができあがった」と述べているそうですが、この序曲は、チューリンゲン民謡に由来する「我らは立派な校舎を建てた」(Wir hatten gebauet ein stattliches Haus)という歌、「祖国の父」(Landesvater)、「あそこの山から来るのは何 」(Was kommt dort von der Höhe?)といい、新入生を狐に見立てて遊ぶ歓迎行事「狐乗り」( Fochsritt)の歌、そして「かくて我らは喜び楽しむ」( Gaudeamus igitur )という学生歌曲集の中からよく知られた4篇の歌をつなぎあわせて作られているそうです。
作曲は1880年の夏、上部エステルライヒの高級保養地バート・イシュルで行われました。ブラームス自身は大学に籍を置いたことは一度もなかったそうですが、若い頃、親友ヨアヒムの在籍していたゲッティンゲン大学の祝賀行事に参加したりしたこともあり、学生生活や愛唱歌などについても全く無縁ではなかったようです。
正式な初演は翌1881年の1月4日、ブレスラウのオーケストラ協会の第6回定期演奏会で、ブラームス自身の指揮で行われました。
クラウディオ・アバド指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏で、1987年に録音されたグラモフォン盤を愛聴しています。
クラシック(25)— ヘンデル(1)— ユダス・マカベウス
クラシック(24)−ショパン(3)−ピアノ協奏曲第1番
クラシック(23)-ヴァーグナー(2)-ニーベルングの指輪
クラシック(22)-ヴァーグナー(1)-マイスタージンガー
クラシック(21)-ブラームス(5)-ドイツ・レクイエム
クラシック(20)-ベートーヴェン(4)-《悲愴》
クラシック(24)−ショパン(3)−ピアノ協奏曲第1番
クラシック(23)-ヴァーグナー(2)-ニーベルングの指輪
クラシック(22)-ヴァーグナー(1)-マイスタージンガー
クラシック(21)-ブラームス(5)-ドイツ・レクイエム
クラシック(20)-ベートーヴェン(4)-《悲愴》
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