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2004年12月23日

焼酎(1)-芋焼酎(1)-いも神

 焼酎(1)-芋焼酎(1)-いも神
 
 心猛くも 「いも神」ならず 男と生まれて情はあれど・・・・

 あれっ、どこかで聞いたような歌ですねえ?

 今は第2次焼酎ブームだとかで、特にこの頃は芋焼酎が大人気。
「芋焼酎は健康によい」というイメージが女性にも受け入れられ、帝都には、芋焼酎の専門店もできて、結構繁盛しているそうです。

 昔は、芋焼酎といえば「さつま白波」、独特の匂いで薩人(司馬遼太郎みたいですね)以外には抵抗があって、とてもなじめるものではありませんでしたが、今は、ロックで飲むとブランデーのような甘い香りとコクがある幻の焼酎「魔王」や「森伊蔵」、「村尾」といった人気の焼酎をはじめ、多様な焼酎が帝都でも購入できます。
 30年以上も前の学生のとき、お袋が「さつま白波」の1升瓶12本を恵迪寮に送ってきて、始末に困ったことがありましたが、お袋は別に薩人ではありませんでしたので、何で芋焼酎を送ってきたのかは、未だに謎です。

 庶民の酒として親しまれてきた鹿児島の芋焼酎が、ここに来て「焼酎バブル」ともいえる現象に翻弄され、鹿児島では焼酎の原料となる「黄金千貫(こがねせんがん)」という品種のサツマイモが不足しているとか、大量に排出される焼酎の絞りかすの処理に困っているとか、ブームになるのも考えものですねえ。

 さて、この「いも神」、昨年、幻の焼酎「魔王」720ml瓶1本と「いも神」1升瓶1本、あと「ゆうのこころ」1升瓶1本の計3本で、ネットで5,550円しかしませんでしたが、今はとてもそのような値段では手に入らないでしょう。

 「いも神」は、鹿児島県出水郡高尾野町にある神酒造という会社の製品ですが、この会社の代表取締役神惣一郎氏の先代泰輔氏の長兄に当たる神重徳氏(1900〜1945)は、海軍兵学校(48期)、海軍大学校甲種(31期)卒で、戦時中は、昭和18年(1943)7月、巡洋艦「多摩」艦長として奇跡のキスカ撤収作戦(ケ号作戦)に従事、昭和19年(1944)7月からは聯合艦隊主席参謀(作戦主任)として勤務し、昭和20年4月2日、軍艦「大和」を第2艦隊旗艦として沖縄海上特攻作戦(菊水1号作戦)に出撃させたのは、神大佐の神がかり的な意見だったようです。

 焼酎(1)-芋焼酎(1)-いも神

 神さん「神がかり」

 その後、第10航空艦隊参謀長として昭和20年(1945)9月15日、終戦処理のための北海道出張からの帰途、乗っていた飛行機が津軽海峡に不時着し、他の乗員は付近を航行中の米駆逐艦に全員救助されましたが、1人だけ行方不明となっています。

 敗戦の責任を取り、救助を拒んで沈んでいったとみられています。

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Posted by 嘉穂のフーケモン at 00:03│Comments(3)焼酎
この記事へのコメント
私の同級生に神という姓の男がいた。
勉強が良くできる普通の奴だった。
どこかに仏さんもいらっしゃるかも知れない。
結婚するとどうなるのかなあー?
Posted by はまちゃん at 2004年12月23日 01:42
はまちゃんも、今では蝦夷地で、ヒグマの親分として活躍されていますが、元を糺せば、種子島出身の薩人でしたね。
 種子島の銘酒(焼酎)はなんというのでしょうね。
Posted by 嘉穂のフーケモン at 2004年12月23日 08:24
私の田舎で作っている焼酎は南泉(なんせん)といいます。
島のおっさん達は、何故かこの南泉とキリンビールの瓶ビール以外のお酒を口にしませんでした。
Posted by はまちゃん at 2004年12月31日 14:01
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