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2005年04月02日

焼酎(3)−芋焼酎(3)−にごり芋焼酎(無濾過)

 焼酎(3)−芋焼酎(3)−にごり芋焼酎(無濾過)

 (旧暦  2月24日) 連翹(れんぎょう)忌 詩人で彫刻家の高村光太郎の昭和31年(1956)の命日。連翹(れんぎょう)の花を愛し、連翹(れんぎょう)の花が咲く頃に亡くなったことに因む。

 このところ、私「嘉穂のフーケモン」の周りでは、酒席になると、芋焼酎や泡盛のロックが大盛況で、日本酒の熱燗党ちびちび派おでん・焼味噌倶楽部の私は、仲間を捜すのに大変苦労しております。

 たまに日本酒を飲む方がいても、冷酒党吟醸派の方だったりして、「いったい、庶民における日本文化はどうなるのか」と悲憤慷慨しております。

 先日横浜に出かけた折に、横浜ランドマークタワーの地下ショッピングモールで、九州物産展をやっており、多様な焼酎(芋、米、麦)を展示販売していました。

 酒卸問屋の社長らしき方にお勧めの芋焼酎を聞くと、この鹿児島酒造株式会社の「にごり芋焼酎(無濾過)」を教えてくれました。
 鹿児島酒造株式会社のHPによると、明治の頃、薩摩・笠沙の「黒瀬」という集落から焼酎づくりの技を取得するため琉球に渡りましたが、その黒瀬から技を得た男たちが、季節になると、九州一円の酒造場に出かけ、杜氏として腕を振るったといいます。彼らは「黒瀬杜氏」と呼ばれ、焼酎造りの一切をまかされました。
 
 その本流の焼酎造りの技を、体で覚えている数少ない杜氏が、鹿児島酒造の黒瀬安光杜氏なのだとか。また、黒瀬安光杜氏は、他の蔵の杜氏が焼酎造りに行き詰まったとき、困ったときなどは快くアドバイスをされるなど、多くの杜氏から慕われ、「杜氏の中の杜氏」と呼ばれているそうです。

 その黒瀬杜氏によれば、『各メーカーが次々に「無濾過」と銘打った焼酎を出しておりますが、それらは本当の無濾過ではない。まず、濾過しない焼酎なんて飲めないですよ。』とのこと。

 しかし、ついにその黒瀬杜氏が並々ならぬ努力の結果、本物の無濾過焼酎を完成させたのが、この「にごり芋焼酎(無濾過)」なのだそうです。

 人の手で、日に何回も不純物を丁寧にこし取る作業を繰り返し、全く濾過器を通さない正真正銘の「無濾過焼酎」をつくりあげました。

 飲んだ感想は、「ひじょうにまろやかな旨味をを感じ、芋本来の甘く旨い部分だけをそっくりそのまま取り出したような感じ」だそうですが、荷物になるため買いませんでした。

 酒卸問屋の社長らしき方によれば、今後有名になるお酒のようです。芋焼酎に興味のある方は、プレミアのつかない今のうちに飲んでみると良いでしょう。

 ちなみに私「嘉穂のフーケモン」は、二日酔いの時の芋の匂いに悩まされており(結局、先日も二次会で、ロックで数杯飲んでしまったため)、しばらくは、御免被ります。

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Posted by 嘉穂のフーケモン at 06:23│Comments(0)焼酎
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