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2005年06月20日

焼酎(5)−芋焼酎(4)−?ないな

 焼酎(5)−芋焼酎(4)−?ないな

 (旧暦  5月14日)

 板橋村の北東部の村境から400mほど北村に入った桐ヶ丘小学校(桐ヶ丘1丁目)の側の桐ヶ丘中央商店街に、とっても変わった三益酒店というお店があります。

 新潟の銘酒「八海山」の大きな看板が架かっていますが、ここの親父さんは、とっても商売下手で、3年くらい前に潰れそうになったと本人も言っています。

 目がくりくりっとした親父さんですが、何でも明治大学の日本拳法部OBだとか。
 東京商工団体連合会のHPによると、三益酒店は父親の代からの酒店で、昔は繁昌していたそうですが、親父さんは父親に反発し、喧嘩をする度に家出をしてしまい、長い時は3年も放浪の旅をしたそうです。
 しかし、昔の商店街の楽しさが忘れられず、店を継ぐために戻って来ましたが、全く客の来ない酒屋に変わっていました。そこで野菜や米など色々な物を売りながら酒屋を守ろうとしましたが、なかなかうまくいかず、酒に溺れるようになって行ったそうです。
 ある時「〆張り鶴」という新潟の酒に出会い、「こんな美味い酒があるのか」と感動して店に置こうと蔵元に連絡しましたが、断られてしまいました。
 「頼んでも売ってくれない酒がある!」 親父さんは、この時から地酒を追い求めるようになったそうです。

 八海山の蔵元には30回も通い、やっと店を見てもらいましたが、その時は断られてしまいました。それでもあきらめず誠心誠意お願いする中で、とうとう仕入れる事ができましたが、当初は採算が合いませんでした。
 しかし、地酒の種類が増えるにしたがって客層が変化し、本物の日本酒を飲みたいという遠方からのお客さんも増えてきたといいます。

 さて、親父さんは頑固なくらい商売気がなく、なかなか手に入らないお酒でもプレミアを付けずに驚くくらい通常の値段で売っています。
 「安いんですね」と言うと、これが「普通の値段です」と事も無げに言います。

 宮崎県えびの市大字乗下61番地にある明石酒造が製造した芋焼酎「?ないな」は、父の日のプレゼント用にお勧めの焼酎を訪ねたところ、親父さんが勧めてくれた超レアものだそうで、変わったラベルに相応しい独特の味で、明石酒造自信の作とか。今やあの「魔王」と同様、入手困難な焼酎になっているそうです。

 親父さんによれば、芋焼酎はお湯割りで呑む方が本当の味が分かるそうです。ロックで呑むと、勢いで呑んでしまい、差を感じなくなるのだとか。

 またお湯割りで呑んだ方が体にも良いのだとか。なかなか親切で、変わった親父さんです。

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Posted by 嘉穂のフーケモン at 21:30│Comments(0)焼酎
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