パイポの煙(7)-トラウマ(2)

嘉穂のフーケモン

2004年12月10日 16:25

 

 夜のすすきの交差点

 (旧暦10月29日)

 さて、2人のものすごい先輩からお酒を飲みに連れて行っていただけることになりまして、いそいそと薄野方面に出かけました。
 
 初めに尼崎の先輩が、「何か食べたいものがあるか?」と言われた時に、遠慮して「結構です!」と言った手前、仕方なく、飲んだことのないお酒を少しづつ飲みながらお通しを食べていました。その後、酒は別にして食べる物は大した物が出なかったように記憶しています。
 その席では、緊張しながら、先輩たちの大学生活のエピソードを面白おかしく聞かせていただき、「自分もはやく大学生になりたいな」などと考えていました。

 そのうちにお腹が減ってきて、となりのテーブルで食べているジンギスカンがとてもおいしそうだったので、恐る恐る高校の大先輩に頼みました。
 「あの〜、ジンギスカンが食べたいんですけど」
そのとたん、 「なに〜、10年早い!△■※◎・・・・・・」
と、えらく怒られまして、お説教をくらいました。

 

 キリンビール園でのジンギスカン

 
 
 「あ゛〜、最初からジンギスカンと言っておけば良かったな」と後悔しましたが、後の祭りでした。
どうも、先輩とお酒を飲むときは、食べ物を注文してはいけないことがおぼろげながら理解できました。

 その後、大学に入学してからも、諸先輩とお酒を飲む機会が多々ありましたが、いつもお酒だけはいやになるくらいふんだんに出てきますが、つまみといえば、4〜5人でもホッケの干物1枚、後は何もないのでホッケは頭も骨も皮も全部食べ尽くし、焼き鳥の場合は1本だけ、後は焼き鳥の串でタレをすくってなめるか、お情けで味噌をもらってなめるか・・・・・

 結局、私は今でも、お酒を飲みに行っても、つまみを注文できないトラウマ、「つまみを注文することは罪悪なのだ」という思いにとらわれており、すばらしいご馳走が出ると、気が動転してしまい、箸をつけることが出来ません。

 あ〜、トラウマとは、恐ろしいものです。
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