2005年09月03日
パイポの煙(20)−古本
西遊妖猿伝9巻第一部大唐篇(双葉社)
(旧暦 7月30日)
迢空忌 国文学者、歌人折口信夫の昭和28年(1953)の忌日
このところ天文、それも中国古代の天文記述に凝ってしまい、板橋村の住まい(加賀藩下屋敷跡)近くの図書館には資料がないので、仕方なくインターネットのアマゾン・ドット・コムで検索したところ、新品で6,300円もする本が中古で1,800円で売りに出されていたので、思わず4冊も買ってしまいました。
本を買うと始末に困るので、なるべく買うなら文庫本、通常は図書館から借りてきて用を済ませてしまうのですが、ま、仕方がないでしょう。
その後、我が家から電車に乗って3つめの駅の常盤台というところにある板橋中央図書館に、探していた本(新釈漢文大系)の全巻115巻中刊行された101巻がそろっていることがわかり、早速訪ねてみました。
なんとこの図書館は古くさいのですが資料は充実しており、私「嘉穂のフーケモン」の専門の原子力関係の書籍や数学関係、物理学関係の書籍が農学校の図書館とまではいきませんがかなり充実しており、思わず感心してしまいました。
思想、哲学、科学などに関する全集や叢書などもそろっており、調べ物をするには役に立つ図書館のようです。
古本(かっこよく云えば古書)は、神田の古本屋街にいけば山のように積み重ねられていますが、それぞれ専門の店が有るらしく、なじみのない店に行くと、店主が「何しに来た」という感じでにらんでいます。
私「嘉穂のフーケモン」は、昔(30年くらい前)は理工学関係、それも物理学や数学関係の洋書や和書が充実している書店が大好きでしたが、その店も今は廃業して、スポーツ用品販売店になっています。
文学や法律、歴史、芸術関係の店は健在ですが、古本といえどもかなり高く、また全集などはセット販売で、バラ売りをしてくれません。勢い、インターネットの方が便利だし安いので、こちらの方が利用しやすいですね。
さて、昨年どうしても欲しかった諸星大二郎氏の『西遊妖猿伝』第一部大唐篇全9巻をインターネットで購入しました。
この本は、隋末唐初の混乱期の中国で、数奇な運命にもてあそばれ孫悟空と名乗ることになった少年が長安の都で大暴れし、その後西天取経の旅に上る僧・玄奘三蔵のお供をして天竺へ旅立つという内容ですが、鬼才諸星大二郎氏が西遊記を元にして再構築したスケールの大きな、そして奇想天外な発想で書きあらわした大作で、元々、昭和58年(1983)に双葉社の「月刊スーパ・アクション」に掲載されてから一部のファンに人気を博してきましたが、「月刊スーパ・アクション」が廃刊し、途中で完結していました。
その後、潮出版のコミック・トムに連載されて興味をそそられていましたが、取り敢えず第一部大唐篇全9巻が売りに出されていたので、迷わず購入したものです。
しかし今では、潮出版から第2部河西回廊篇10巻〜16巻が出版されているようです。
インターネットには、《『西遊妖猿伝』元ネタ・リスト》というHPがあり、『西遊妖猿伝』に出てくる固有名詞やエピソードの内、『西遊記』『平妖伝』などの小説、あるいは神話・伝説・宗教説話等に由来する事項について解説したものまであります。
(http://www.lares.dti.ne.jp/~hisadome/yoendenGIF.html)
まったく、オタクというか、ご苦労さんなことでございます。
しかし、この漫画、なかなかおもしろいですよ。こんど、第2部河西回廊篇も購入しようと思っています。
さて、昨年どうしても欲しかった諸星大二郎氏の『西遊妖猿伝』第一部大唐篇全9巻をインターネットで購入しました。
この本は、隋末唐初の混乱期の中国で、数奇な運命にもてあそばれ孫悟空と名乗ることになった少年が長安の都で大暴れし、その後西天取経の旅に上る僧・玄奘三蔵のお供をして天竺へ旅立つという内容ですが、鬼才諸星大二郎氏が西遊記を元にして再構築したスケールの大きな、そして奇想天外な発想で書きあらわした大作で、元々、昭和58年(1983)に双葉社の「月刊スーパ・アクション」に掲載されてから一部のファンに人気を博してきましたが、「月刊スーパ・アクション」が廃刊し、途中で完結していました。
その後、潮出版のコミック・トムに連載されて興味をそそられていましたが、取り敢えず第一部大唐篇全9巻が売りに出されていたので、迷わず購入したものです。
しかし今では、潮出版から第2部河西回廊篇10巻〜16巻が出版されているようです。
インターネットには、《『西遊妖猿伝』元ネタ・リスト》というHPがあり、『西遊妖猿伝』に出てくる固有名詞やエピソードの内、『西遊記』『平妖伝』などの小説、あるいは神話・伝説・宗教説話等に由来する事項について解説したものまであります。
(http://www.lares.dti.ne.jp/~hisadome/yoendenGIF.html)
まったく、オタクというか、ご苦労さんなことでございます。
しかし、この漫画、なかなかおもしろいですよ。こんど、第2部河西回廊篇も購入しようと思っています。
パイポの煙(33)−お引っ越しのごあいさつ
パイポの煙(32)-御名御璽
パイポの煙(30)−震は四知を畏る
パイポの煙(29)−危急存亡の秋(4)
パイポの煙(28)−危急存亡の秋(3)
パイポの煙(27)−危急存亡の秋(2)
パイポの煙(32)-御名御璽
パイポの煙(30)−震は四知を畏る
パイポの煙(29)−危急存亡の秋(4)
パイポの煙(28)−危急存亡の秋(3)
パイポの煙(27)−危急存亡の秋(2)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。