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2005年07月17日

食べ物散歩(3)−ごん平(大山)

 食べ物散歩(3)−ごん平(大山)

 ごん平 天ぷら月見そば

 (旧暦  6月 12日) 茅舍忌  俳人にして画家・川端茅舍の昭和16年(1941)の忌日

 平成3年(1991)12月25日、74年に及ぶ共産党一党支配が崩壊し、ソビエト社会主義共和国連邦は終焉を迎えました。
 ソビエト連邦は歴史上から姿を消しましたが、同じ年日本の帝都東京で「ソ連」が産声を上げました。江戸風俗研究家杉浦日向子氏を中心とした「ソバ好き連」通称「ソ連」です。

 「連」とは、広辞苑によれば、「ひきつれること。つれ。仲間。」と解説していますが、約200年前の文化・文政期(1804年〜1830年)、成熟した江戸の町民文化は、俳諧、書画、盆栽、囲碁将棋、歌舞音曲等様々な「連」という同好の士の集まり(今風に云えば市民サークル)を生み出しました。
 今では、わずかに阿波踊りのグループを「連」と云っている様ですが。

 さて、ソバについては、なかなか奥行きが深く、各人各様、それぞれにこだわりがあり、私「嘉穂のフーケモン」ごとき素人が云々するのは恐れ多いことではございますが、こと「立ち食い蕎麦」と「カツ丼」に関しては、いささか心に秘めたるものがございます。
 遙かむかしの昭和の御代、ふるさと筑豊を出てお受験に赴いた信州松本駅で食べた天ぷら蕎麦は、ワカサギの天だねで大変おいしかったような記憶が残っていますが、今でもあるのでしょうか。
 旧制松本高校出身のドクトルマンボウ「北杜夫」氏も食されたことがあるのかな?

 さて、立ち食い蕎麦に関しては30年以上の経験と細く長い情熱を心に秘めて参りましたが、帝都東京の立ち食い蕎麦にはいささかがっかりさせられておりました。
 というのも、麺や天ぷら等には目をつぶるとしても、東京風のしょっ辛いつゆにはどうしても納得がいかなかったとです。

 しかし、天は我を見棄てず!
帝都東京のしかも我が板橋村に「日本一の立ち食い蕎麦」がありました。
 その名も『ごん平』(板橋区大山町27-11)で、東武東上線大山駅からハッピーロードを西へ歩いて5分のところにあります。

 食べ物散歩(3)−ごん平(大山)

 インターネットの「立ち食いそば紀行」(http://www.gori.sh/tsoba/list.htm)でも得点10点で堂々の第1位(10点は他にも13店ありますが)ですが、ほんのり甘口のおつゆは、これぞ長年私「嘉穂のフーケモン」が求めていた味です。
 
 さらに、麺は注文を受けてから茹で始めるため「2分間ぐらいお待ち下さい」との張り紙があり、また、天ぷらも注文を受けてから揚げ始めます。
 
 親父さんもなかなか親切で、このところ月見ソバに凝っているので注文したところ、「たぬきを入れますか」と聞いてくれました。此処のたぬきは、天ぷらを揚げたときの天かすではなく、わざわざこれだけ作っているのだとか。

 食べ物散歩(3)−ごん平(大山)

 ごん平 月見そば

 板橋村の自慢の一店です。

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Posted by 嘉穂のフーケモン at 15:05│Comments(0)食べ物散歩
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