2005年06月30日
数学セミナー(5)−量子力学(4)−物質波(1)
Robert A. Millikan(1868〜1953)
(旧暦 5月24日)
光晴忌 詩人・金子光晴の昭和50年(1975)の忌日。
ちょうど100年前の1905年(日本では明治38年)は、現代物理学にとっては「奇跡の年」と呼ばれています。
スイスのベルンの特許局に3級技術専門職として勤める26歳の無名のアルベルト・アインシュタインという青年が、「光量子仮説」、「ブラウン運動の理論」、「特殊相対性理論」に関連する5つの重要な論文を立て続けに発表し、その後の物理学の発展に大きく貢献した年だからでした。
1. 3月18日 『光の発生と変換に関する一つの発見的な見地について』(光電効果論文)投稿。(論文は6月発行、Annalen der Physik (Germany), 17, 132-148)
『 Über einen die Erzung und Verwandlung des Lichtes betreffenden heuristischen Gesichpunkt 』
2. 4月30日 学位論文『分子の大きさの新しい決定法』 脱稿
チューリッヒ大学に提出、7月24日受理
古典的流体力学と拡散理論を結びつけて分子の大きさ、アボガドロ数などを決める新方法を提示
3. 5月11日 『熱の分子論から要求される静止液体中の懸濁粒子の運動について』(ブラウン運動論文)投稿。(論文は7月発行、Annalen der Physik (Germany), 17, 549-560)
『 Über die von molekularkinetischen Theorie der Warme geforderte bewegung von ruhenden Flussigkeiten. suspendierten Teilchen 』
4. 6月30日 『動いている物体の電気力学』(特殊相対論論文)投稿。(論文は9月発行、Annalen der Physik (Germany), 17, 891-921)
『 Zur Elektrodynamik bewegter Körper 』
5. 9月27日 『物体の慣性はその物体の含むエネルギーに依存するであろうか』(特殊相対論第2論文)投稿。(Annalen der Physik (Germany), 18, 639-641)
が導かれる。
『 Über die vom Relativitätspringzip geforderte Trägheit der Energie 』
アインシュタインは、第1の論文でプランクの量子仮説を用いて、振動数νの光は、hνのエネルギー量子の粒(光子)からなるとして、光が金属から電子を飛び出させる現象(光電効果)の実験事実の説明をしました。
このことは、その後、油滴実験で電子の電荷を測定してノーベル物理学賞を受賞したシカゴ大学教授のロバート・ A・ミリカン(Millikan : 1868〜1953)の実験によって、1916年に証明されました。
そしてこの光電効果の理論は、その後の量子力学の発展の基礎となり、1921年のノーベル物理学賞受賞の功績となりました。
ちなみに、「ミツカン」はポン酢ですのでお間違えなく。
しゃぶしゃぶがうまい季節ですタイ!
つづく
『 Über einen die Erzung und Verwandlung des Lichtes betreffenden heuristischen Gesichpunkt 』
2. 4月30日 学位論文『分子の大きさの新しい決定法』 脱稿
チューリッヒ大学に提出、7月24日受理
古典的流体力学と拡散理論を結びつけて分子の大きさ、アボガドロ数などを決める新方法を提示
3. 5月11日 『熱の分子論から要求される静止液体中の懸濁粒子の運動について』(ブラウン運動論文)投稿。(論文は7月発行、Annalen der Physik (Germany), 17, 549-560)
『 Über die von molekularkinetischen Theorie der Warme geforderte bewegung von ruhenden Flussigkeiten. suspendierten Teilchen 』
4. 6月30日 『動いている物体の電気力学』(特殊相対論論文)投稿。(論文は9月発行、Annalen der Physik (Germany), 17, 891-921)
『 Zur Elektrodynamik bewegter Körper 』
5. 9月27日 『物体の慣性はその物体の含むエネルギーに依存するであろうか』(特殊相対論第2論文)投稿。(Annalen der Physik (Germany), 18, 639-641)
が導かれる。
『 Über die vom Relativitätspringzip geforderte Trägheit der Energie 』
アインシュタインは、第1の論文でプランクの量子仮説を用いて、振動数νの光は、hνのエネルギー量子の粒(光子)からなるとして、光が金属から電子を飛び出させる現象(光電効果)の実験事実の説明をしました。
このことは、その後、油滴実験で電子の電荷を測定してノーベル物理学賞を受賞したシカゴ大学教授のロバート・ A・ミリカン(Millikan : 1868〜1953)の実験によって、1916年に証明されました。
そしてこの光電効果の理論は、その後の量子力学の発展の基礎となり、1921年のノーベル物理学賞受賞の功績となりました。
ちなみに、「ミツカン」はポン酢ですのでお間違えなく。
しゃぶしゃぶがうまい季節ですタイ!
つづく
数学セミナー(31)− ロバートソン・ウォーカー計量(1)
数学セミナー(30)− 調和座標
数学セミナー(29)—ガウスの定理、ストークスの定理
数学セミナー(28)ーテンソル密度
数学セミナー(27)ーシュヴァルツシルト解(3)
数学セミナー(26)ーシュヴァルツシルト解(2)
数学セミナー(30)− 調和座標
数学セミナー(29)—ガウスの定理、ストークスの定理
数学セミナー(28)ーテンソル密度
数学セミナー(27)ーシュヴァルツシルト解(3)
数学セミナー(26)ーシュヴァルツシルト解(2)
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