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2005年06月29日

食べ物散歩(2)−鰻のまんまる(池袋)

 食べ物散歩(2)−鰻のまんまる(池袋)

  うな丼々(二匹丸ごと) 1,800円

 (旧暦  5月23日) 廉太郎忌  「荒城の月」「花」などで知られる作曲家滝廉太郎の明治36年(1903)の忌日。

 石麻呂に我れ物申す夏痩せに よしといふものぞ鰻(むなぎ)捕り食せ
(巻16 3853 大伴家持)

 鰻の胸のあたりが淡黄色(天然物ですぞ)なので、「むなぎ」から転じて「うなぎ」となったという説もありますが、「む」は「身」を意味し、「なぎ」は「長し(長い)」の「なが」からとする説が有力とされているようです。

 時代小説「鬼平犯科帳」や「剣客商売」などで有名な故・池波正太郎氏(1923〜1990)は食通としてしても知られていますが、池波氏のエッセイに「むかしの味」というのがあります。
 戦前、株屋の店員として働いていた池波氏を可愛がってくれた他の株屋の現物取引店の主人吉野さんは、創業が文政年間(1818〜1829)という浅草の老舗〔前川〕(台東区駒形2-1-29)の鰻が大好物で、「元気なころの吉野さんは〔前川〕の鰻を三人前もたいらげたものだった。・・・」と書き残していますが、鰻を三人前もたいらげるなんて、とっても信じられません。

 豊島村池袋2-13-8にある「鰻のまんまる」は、明治30年(1897)創業の淡水活魚の専門企業株式会社鯉平(さいたま市見沼区卸町1-23)の直営店で、良質な国産鰻を手ごろな価格で庶民に味わってもらおうと開店した、良心的なお店です。

 食べ物散歩(2)−鰻のまんまる(池袋)

 札幌の薄野(札幌市中央区南4条西5丁目札幌東急インプラザ109地下1階)やさいたま新都心のさいたま市大宮区吉敷町にも2店舗あるようですが、まだ行ったことはありません。

 うな丼1,000円(一匹丸ごと)、うな丼々(二匹丸ごと)1,800円をメインとして、いろんな鰻料理や地酒、焼酎も豊富ですが、昼過ぎのランチタイム終了時に行ったので、お酒は飲みませんでした。地酒は、1合600円〜800円程度で、とてもリーズナブルです。

 さて、せっかく寄ったので、話の種に少々きついかなとも思いましたが、うな丼々(二匹丸ごと)1,800円を注文しました。店の前に「本日の鰻は鹿児島県大隅産です」と書かれた看板が出ていました。

 注文を受けてから炭火で焼くため少々待ちますが、出てきたうな丼々(二匹丸ごと)は焼き加減もふっくらとして、香ばしさもあります。山椒はコショウの様にミルで置いているので、挽きたてを好きなだけかけることが出来ます。

 しかし、うな丼々(二匹丸ごと)は、私「嘉穂のフーケモン」にはきつすぎました。やはり、うな丼(一匹丸ごと)で十分だったかな。でも、2匹分も乗せている割には、胃にもたれませんでした。不思議ですね。

 こん度来るときは、何人かでワイワイと地酒でも飲みながら、白焼きに挑戦してみたいものです。

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Posted by 嘉穂のフーケモン at 22:56│Comments(0)食べ物散歩
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