2005年02月24日
日本(7)-2.26事件(1)-蹶起趣意書
山王ホテルで指揮を執る叛乱部隊 歩兵第一聯隊第十一中隊 中隊長代理 丹生誠忠中尉
(旧暦 1月16日)
南国忌 大衆作家直木三十五の昭和9年(1934)の忌日。代表作の『南国太平記』から「南国忌」と呼ばれている。
蹶起趣意書
謹ンテ惟(おもんみ)ルニ我カ神州タル所以(ゆえん)ハ萬世一神タル 天皇陛下御統帥ノ下ニ挙國一體生々化育ヲ遂ケ終ニ八紘一宇ヲ完(まっと)フスルノ國體ニ存ス。
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然ルニ頃来(けいらい)遂ニ不逞兇悪ノ徒蔟出(そうしゅつ)シテ私心我欲ヲ恣(ほしいまま)ニシ、至尊絶対ノ尊厳ヲ藐視(びょうし)シ僭上之レ働キ、萬民ノ生々化育ヲ阻碍(そがい)シテ塗炭の疾苦ニ呻吟セシメ、随テ外侮外患日ヲ遂フテ激化ス。
所謂(いわゆる)元老重臣軍閥財閥官僚政黨等ハ國體破壊ノ元兇ナリ。
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茲ニ同憂同志機ヲ一ニシテ蹶起シ奸賊ヲ誅滅シテ大儀ヲ正シ國體ノ擁護開顕ニ肝脳ヲ竭(つ)クシ、以テ神州赤子ノ微衷ヲ献ゼントス
皇祖皇宗ノ神霊冀(こいねが)ハクハ照覧冥助ヲ垂レ給ハンコトヲ。
昭和十一年二月二十六日
陸軍歩兵大尉 野中四郎
外同志一同
昭和11年(1936年)2月26日、帝都東京は前日から降り出した雪が止まず、市内は30年ぶりという大雪で、白銀に覆われていました。
その大雪の中、午前零時から4時にかけて、麻布にある第1師団歩兵第1聯隊第11中隊、機関銃隊と第3聯隊第1、2、3、6、7、10中隊および機関銃隊、赤坂の近衛歩兵第3聯隊第7中隊の一部に非常呼集がかけられました。
営庭に整列した兵たちは、具体的な目的を知らされぬまま営門を出発し、早暁の雪道を命ぜられるまま黙々と隊列を進めました。
一部の蹶起将校達によって指揮され、「尊皇討奸」の合言葉の下、知らぬうちに「昭和維新断行」の蹶起部隊となった彼らは、蹶起した革新将校らによってあらかじめ計画された手順に従い、各襲撃目標へと向かいました。
以下つづく
茲ニ同憂同志機ヲ一ニシテ蹶起シ奸賊ヲ誅滅シテ大儀ヲ正シ國體ノ擁護開顕ニ肝脳ヲ竭(つ)クシ、以テ神州赤子ノ微衷ヲ献ゼントス
皇祖皇宗ノ神霊冀(こいねが)ハクハ照覧冥助ヲ垂レ給ハンコトヲ。
昭和十一年二月二十六日
陸軍歩兵大尉 野中四郎
外同志一同
昭和11年(1936年)2月26日、帝都東京は前日から降り出した雪が止まず、市内は30年ぶりという大雪で、白銀に覆われていました。
その大雪の中、午前零時から4時にかけて、麻布にある第1師団歩兵第1聯隊第11中隊、機関銃隊と第3聯隊第1、2、3、6、7、10中隊および機関銃隊、赤坂の近衛歩兵第3聯隊第7中隊の一部に非常呼集がかけられました。
営庭に整列した兵たちは、具体的な目的を知らされぬまま営門を出発し、早暁の雪道を命ぜられるまま黙々と隊列を進めました。
一部の蹶起将校達によって指揮され、「尊皇討奸」の合言葉の下、知らぬうちに「昭和維新断行」の蹶起部隊となった彼らは、蹶起した革新将校らによってあらかじめ計画された手順に従い、各襲撃目標へと向かいました。
以下つづく
日本(40)-旧帝国陸海軍の核兵器開発(12)
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