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2005年01月07日

やまとうた(4)- 君がため春の野にいでて若菜つむ

 

 春の七草 「芹、なづな、御行、はくべら、仏座、すずな、すずしろ」

 (旧暦 11月27日)

  人日の節句(七草の節句)

 仁和のみかど(第58代光孝天皇)、みこにおましましけるに、人に若菜たまひける御うた

 君がため春の野にいでて若菜つむ わが衣手に雪はふりつつ
 (古今集 巻1 春上 21)

    
 あきずしま大和の国には、いにしえから年の始めに雪の間から芽を出した若菜を摘む、「若菜摘み」という風習がありました。

 平安時代には、中国の年中行事で、人日(じんじつ)の節句に作られる「七種菜羹〔ななしゅさいのかん〕(7種類の菜が入った吸い物)」の影響を受けて、7種類の穀物で使った塩味の利いた「七種粥」が食べられようになったとのことです。

 この「七種粥」は「若菜摘み」と結びつき、7種類の若菜を入れた「七草粥」になったと考えられています。
 人日の節句は、5節句(1/7人日の節句、3/3上巳の節句、5/5端午の節句、7/7七夕の節句、9/9重用の節句)のひとつで、古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗の日、3日を猪の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていたとのこと。そして、7日目を人の日として、犯罪者に対する刑罰は行わなかったそうです。

 江戸時代には幕府が公式行事として「人日の節句」を祝日にしたことで、将軍、諸侯が七草粥を食べる公式行事になりました。
 これが、一般の人々にも定着していったようで、この日に「七草粥」を食べると邪気が払われ、無病息災でいられるという慣習になっていきました。

 ちなみに、現在の7種の草は、1362年頃に書かれた『河海抄』の「芹、なづな、御行、はくべら、仏座、すずな、すずしろ、これぞ七種」にはじめて見られるそうです。

 君がためスーパーに行って若菜買う 我が両腕に七草粥セット(字余り)

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Posted by 嘉穂のフーケモン at 17:44│Comments(0)やまとうた
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