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2005年01月05日

その他(1)-翡翠(硬玉)

 その他(1)-翡翠(硬玉)

 翡翠(硬玉)

 (旧暦 11月25日) 小寒
 
 翡翠(硬玉)は、「翡翠輝石」(NaAlSi2O6)と呼ばれるナトリウム・アルミニウムを主とする輝石が集まった岩石で、高圧変成岩中に産出し、純粋なものは白色ですが、クロムや鉄、チタンなどが含まれると、緑や青、ラベンダー色(淡紫)などに発色します。
微細な柱状結晶が絡み合い、壊れにくく且つ加工が難しい石です。
 産出地は、日本、ミャンマー、グアテマラ、ロシアなどに限られています。

 英語では、一般的にはジェイド(Jade)、硬玉をジェイダイト(Jadeite)、軟玉をネフライト(Nephrite)といいます。

 中国で使われた古代の玉は軟玉で、清代以降、翡翠(硬玉)がミャンマーから運ばれました。

 翡翠の翡は赤い羽根という意味で雄を、翠は緑で雌を、いずれも「かわせみ」という鳥の名前としてつかわれます。
 ミャンマーの翡翠(硬玉)は、赤い風化土壌に埋没していたため表面が赤くなっており、内部は緑色で、切断するとあたかも「かわせみ」の腹と背のように見えることから、翡翠という名前が与えられたそうです。

 日本の翡翠は良質ですが、新潟県糸魚川市、青海町の産地は国の天然記念物に指定され、翡翠の採掘が禁じられています。

 そのため、現在市場に出回っている翡翠宝飾品の大半は、ミャンマー産とみられているようです。

 ミャンマー北部のカチン州が商業ベースで翡翠を産出している唯一の産地となっており、採掘、販売などはすべてミャンマー政府によって国有化され、年一回首都ヤンゴンで入札会が開催され販売されているそうです。


 世界で最初に翡翠を使ったのは、なんと約5000年前の縄文人で、副葬品として魂を鎮める石、権威や富者の象徴、シャーマニズム的な祭事の石などとして扱われ、日本は翡翠文化の発祥の地といえるそうです。

 以前、テレビ東京の「開運!なんでも鑑定団」で、女子大生が糸魚川の海岸で拾ったこぶし大の翡翠に200万円以上の値段がついた記憶があります。

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Posted by 嘉穂のフーケモン at 22:55│Comments(0)その他
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