2004年12月25日
パイポの煙(8)-トラウマ(3)
北大恵迪寮名物 大ジャムプ大会
(旧暦11月14日)
今回、その影響が長く残るような体験または重い心の傷は、私の知人におきた世にも恐ろしい出来事です。
もう30年以上も昔、馬糞風と共に冬が去り、蝦夷地のサトホロベツにもようやく遅い春がやってきたころ、学園紛争の影響で入学式もとりおこなわれず、何の実感もないまま札幌農学校に入校した私達新入生は、それぞれのクラブに入部して学生生活を始めました。
その中に、岩手県のYという山奥の町から、はるか離れたK市という地方都市に下宿して高校に通い、今度現役で入学したT君という学生がいました。
T君は、郷里では神童といわれ、皆の期待を一身に背負って、津軽海峡を渡ってきた純朴な少年でした。
その彼が、どうしたわけか応援団に入団し、髪を伸ばしはじめました。そして、その事件は起こったのです。
それは、ある春の夜のことでした。寮がひどく騒がしくなり、叫び声とうめき声が充満し、次々と学生が運び込まれてきました。
恐る恐る様子を見に行くと、ある者はベッドで死んだように眠っており、ある者はわめき騒いでおり、まるで、映画でみた野戦病院さながらの光景でした。そのうち、救急車で医学部の付属病院に運ばれるものまででる騒ぎでした。
先輩に事情を聞くと、新入生を歓迎する応援団の屋外ジンギスカンパーティ(通称新歓コンパ)で酔いつぶれた、新入応援団員の諸君達とのことでした。
何でも、寮の裏手の広い原っぱで行われる応援団の新歓コンパでは、「サッポロソフト」とかいう20馬力の焼酎をどんぶりで何杯も一気に飲まなければならず、また、ジンギスカンも市販の安いマトンを独特のタレで食べるというもので、酔っ払って騒いだり、走り回ったりしても、広い原っぱなので安心だし、酔いつぶれた新入生達は、リヤカーに死体のように積まれて寮まで運び込まれたとのことでした。
【札幌酒精】サッポロソフト 20馬力 18リットル 灯油タンク入り
札幌で生まれ、北海道で育った甲類焼酎。蒸留に蒸留を重ね、じっくりと寝かせて熟成させました。
そして、その死体の(ような)中の1人に、我らがY町の◎◎部落の神童、桜田淳子が大好きなT君もいたのです。
以下つづく
恐る恐る様子を見に行くと、ある者はベッドで死んだように眠っており、ある者はわめき騒いでおり、まるで、映画でみた野戦病院さながらの光景でした。そのうち、救急車で医学部の付属病院に運ばれるものまででる騒ぎでした。
先輩に事情を聞くと、新入生を歓迎する応援団の屋外ジンギスカンパーティ(通称新歓コンパ)で酔いつぶれた、新入応援団員の諸君達とのことでした。
何でも、寮の裏手の広い原っぱで行われる応援団の新歓コンパでは、「サッポロソフト」とかいう20馬力の焼酎をどんぶりで何杯も一気に飲まなければならず、また、ジンギスカンも市販の安いマトンを独特のタレで食べるというもので、酔っ払って騒いだり、走り回ったりしても、広い原っぱなので安心だし、酔いつぶれた新入生達は、リヤカーに死体のように積まれて寮まで運び込まれたとのことでした。
【札幌酒精】サッポロソフト 20馬力 18リットル 灯油タンク入り
札幌で生まれ、北海道で育った甲類焼酎。蒸留に蒸留を重ね、じっくりと寝かせて熟成させました。
そして、その死体の(ような)中の1人に、我らがY町の◎◎部落の神童、桜田淳子が大好きなT君もいたのです。
以下つづく
パイポの煙(33)−お引っ越しのごあいさつ
パイポの煙(32)-御名御璽
パイポの煙(30)−震は四知を畏る
パイポの煙(29)−危急存亡の秋(4)
パイポの煙(28)−危急存亡の秋(3)
パイポの煙(27)−危急存亡の秋(2)
パイポの煙(32)-御名御璽
パイポの煙(30)−震は四知を畏る
パイポの煙(29)−危急存亡の秋(4)
パイポの煙(28)−危急存亡の秋(3)
パイポの煙(27)−危急存亡の秋(2)
この記事へのコメント
はやく続きが読みた〜い
Posted by ゲスト at 2004年12月25日 09:09
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