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2006年10月20日

詩歌(6)-秋の歌

 

 牧歌漂う北大農場 taken by Masaaki Ebina at the middle of 1970’s

 (旧暦  8月29日)

 Chanson d'automne             落葉   

 Les sanglots longs              秋の日の
 Des violins                    ヰ゛オロンの
 De l'automne                  ため息の
 Blessent mon coeur             身にしみて
 D'une langueur                 ひたぶるに
 Monotone.                    うら悲し。

 Tout suffocant                 鐘のおとに
 Et blême, quand                胸ふたぎ
 Sonne l'heure,                  色かへて
 Je me souviens                 涙ぐむ
 Des jours anciens               過ぎし日の
 Et je pleure                   おもひでや。

 Et je m'en vais                 げにわれは
 Au vent mauvais                うらぶれて
 Qui m'emporte                  こゝかしこ
 Deçà, delà,                    さだめなく
 Pareil à la                     とぴ散らふ
 Feuille morte.                  落葉かな。

 Poèmes saturniens              海潮音
 Paul Marie Verlaine              上田敏

 秋は人の心をもの悲しくさせ、またしみじみとさせるのは何故なのでしょう。
岩波文庫の『海潮音』に載せられている上田敏(1874~1916)の名訳に、多感な高校生の私「嘉穂のフーケモン」の胸は締め付けられるような不思議な思いに駆られたものでした。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 23:08Comments(0)詩歌