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2006年02月12日

新生代(12)−第四紀(3)−氷河期

  

 Minimum (interglacial, black) and maximum (glacial, grey) glaciation of the northern hemisphere.
 
 (旧暦  1月15日)

 菜の花忌 小説家司馬遼太郎の平成8年(1996)年の忌日

 新生代(Cenozoic)第四紀(Quaternary)は、1829年にフランスの地質学者、考古学者J.Desnoyers(1800〜1887)によって、第三紀に続くフランスのセーヌ川(Seine)流域の堆積層を指定するために提案された言葉です。

 昭和60年(1985)に、イタリア南部カラブリア地方の海岸地域ブリカ(Vrica)が国際層序委員会(International Commission on Stratigraphy)によって模式地として制定されました。

 しかし、2004年に国際層序委員会(International Commission on Stratigraphy)で発表され2005年3月に出版された「A Geologic Time Scale 2004」によれば、第三紀という時代区分が完全になくなり、第四紀もなくすという方針だということです。

 全く、最近の学問の発達というか変遷には目まぐるしいものがあり、驚かされます。
 この「A Geologic Time Scale 2004」によれば、鮮新世(Pliocene)が終わり更新世(Pleistocene)が始まるのは、181万年前と定義されています。
 (http://www.stratigraphy.org/GTS04.pdf

 この時代、氷床が高緯度域の極寄りに発生して中緯度平原や丘陵地帯に広がる大陸氷床を発達させ、中緯度の高山地帯では谷を埋めた氷雪が山岳部から流出して谷氷河をつくり、地球全体では現在の陸地の約30%を氷河が覆ったとされています。  
 このように中緯度圏の非山岳地域に氷床が存在したような時期を氷期と呼ぶそうです。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 23:49Comments(0)新生代