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2005年12月28日

先カンブリア時代(1)−全球凍結(1)

 

 カナダ・オンタリオ州に分布するヒューロニアン累層群ゴウガンダ層の氷河堆積物(約 22.2 億年前)
 
(旧暦 11月27日)
 
 このところ猛暑や猛寒波、予測できない局地的集中豪雨などが多発して、地球温暖化の影響で天候異変が起きていると良く報道されていますが、どうも現在のこの地球は、氷河期の真っ只中にあるという話しがあります。
 
 この氷河期は「第四紀の氷河期」あるいは「更新世の氷期」とも呼ばれ、約200万年前の新生代第四紀(Quaternary)更新世(Pleistocene)に始まった寒い氷期と比較的温暖な間氷期が繰り返している時代で、現代は間氷期であるとのことですが、そもそも地球の長い歴史において、地表に氷があることの方が珍しいことだそうでございます。

 現在の氷河期を含めて地表に氷があったとはっきり特定できる時期は、46億年の地球の歴史の中では数回しかなく、約24億年前から約22億年前と8億年前から6億年前、3億年前の石炭紀、そして現代に至る第四紀となります。それ以外の時代の多くでは、北極や南極を含めて地球上には氷は全く存在しなかったと云うことです。

 昔、地学で習った先カンブリア時代((Precambrian)とは、地球が誕生した約46億年前から肉眼で見える大きさで硬い殻を持った生物の化石が初めて産出する5億4200万年前までの期間を指す地質時代ですが、地質学的証拠に乏しい時代であるため、年代区分を定義する正確な用語はまだ定まっていません。

 ケンブリッジ大学出版局(Cambridge University Press)では、1990年から以下のような分類を用いています。いずれもその年代が特定できる地層の累層群の名前(地域名)が付けられているようです。

 1. ヒューロニアン 'Huronian' (24.5〜22.0億年前)
 2. アニミキアン  'Animikian' (22.0〜16.5億年前)
 3. リフェアン    'Riphean'  (16.5〜8.0億年前)
 4. スターティアン 'Sturtian'  (8.0〜6.1億年前) 
 5. ヴァランガー  'Varanger'  (6.1〜5.9億年前)
 6. エディアカラ   'Ediacara'  (5.9〜5.7億年前)


 ちなみに、ヒューロニアンはカナダ、オンタリオ州ヒューロン湖地域であり、ヴァランガーはノールウェイあるいはスウェーデンなどの北欧地域から産出する地層に名付けられました。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 22:30Comments(1)先カンブリア時代