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2005年11月24日

その他(2)−大陸移動説

 
 
 大陸移動概念図

 (旧暦 10月23日)

 ”大陸は移動する”(Continental drift)という仮説は、1915年、ドイツの気象学者、地球物理学者のアルフレート・ロタル・ヴェーゲナー(Alfred Lothar Wegener、1880〜1930)がその著書『大陸と海洋の起源』(Die Entstehung der Kontinente und Ozeane)に発表したものですが、では大陸は何故移動するのかということを説明することはできませんでした。

 その後彼は、ドイツ調査隊の隊長としてグリーンランドの気候調査に赴きましたが、1930年、氷原のなかで遭難し凍死してしまいました。

 「大陸は何の力によって動くのか」、この命題に解答を与えたのは、ハリー・ハマンド・ヘス(Harry Hammond Hess :1906〜1969)というプリンストン大学の地質学教授でした。彼は、1959年に海洋底拡大(seafloor spreading)という仮説に辿り着き、1962年に出版された『海洋底の歴史』(History of Ocean Basins)という論文でこの仮説を発表しました。

 第2次大戦中に海軍の軍人だったハリー・ハマンド・ヘスは、太平洋で音響測深調査に従事していましたが、これらの音響測深調査から、海洋底に連なる海嶺(mid-oceanic ridges )が発見され、この海嶺の頂上部から放出される熱量は、他の海底の8倍もの値を示していました。
 
 また、ヘスは西太平洋の海洋底の詳細な起伏断面図を作成したところ、比較的平坦な頂を持ち、深海底から1,000m以上の高さがある海山が連なっていることを発見し、この海山に19世紀の地理学者Arnold Henry Guyot (1807〜1884)にちなんでギヨー(平頂上海山)と命名しました。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 23:32Comments(0)その他