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2005年09月14日

歳時記(7)−秋(1)−野分

 

 颱風

 (旧暦  8月 11日) 

 日本では台風14号が豪雨災害をもたらし、北米ではハリケーン(Hurricane)「Katrina」がニューオリンズ市を壊滅状態に追い込みましたが、洋の東西を問わずこの季節に吹く大風にはまったく困ったもんでゴンス!
 NHKのアニメワールド「おじゃる丸」に登場する子鬼のトリオのアオベエのくちぐせみたいでゴンス!
 この子鬼トリオは、エンマ大王の笏(シャク)をとりかえすため、おじゃる丸を追って月光町にやってきたのでゴンス!

 豊かに稔れる石狩の野に
 雁(かりがね)はるばる沈みてゆけば
 羊群(ようぐん)声なく牧舎に帰り
 手稲の巓(いただき)黄昏(たそがれ)こめぬ
 雄々しく聳(そび)ゆる楡(エルム)の梢(こずえ)
 打振る野分に破壊(はえ)の葉音の
 さやめく甍(いらか)に久遠(くおん)の光
 おごそかに 北極星を仰ぐかな
 (明治四十五年寮歌 都ぞ弥生)

 我らが魂のふるさと、恵迪寮の明治45年度寮歌『都ぞ弥生』の二番に、「打振る野分」とあるように、古来日本では立春から二百十日ないし二百二十日前後に吹く暴風のことを、「野分」と呼んでいました。野の草を分けて吹くという意味から「野分」と名付けられたと云われています。

 ところで、紫式部(973?〜1016?)さんが書きはった『源氏物語』の28帖にも「野分」と題するお話があり、夏目漱石(1867〜1916)どんも「野分」という小説を書きました。  続きを読む

Posted by 嘉穂のフーケモン at 19:58Comments(0)歳時記