2005年04月28日
歳時記(2)−春(1)−郭公
Chkoo(Cuculus canorus)
(旧暦 3月20日)
郭公は、夏、日本に渡来するカッコウ科の渡り鳥で、自分では巣を作らず、モズやホオジロなどの巣に卵を産んで雛を育てさせるそうですが、別名閑古鳥、呼子鳥とも呼ばれています。
学名はCuculus canorus、英語名はchkooと云い、1年に1,2個くらいの卵を産み、その1個ずつを他の小鳥の巣に持って行き、その鳥がいない時を見計らって卵のひとつを取り除いて、代わりに自分の卵を置くというとんでもない習性があります。これを「寄託育成」というそうです。
その際、卵の大きさも色も同じような養い親鳥を選び、雛が生まれると足で他の雛を巣から落として、養い親が運んでくる餌を独占し、養い親よりも数倍大きな鳥になって3週間くらいで、親の郭公が呼ぶ声を慕って巣立ちします。 続きを読む