2005年03月06日
やまとうた(7)-我が園に梅の花散るひさかたの
尾形光琳 紅白梅図屏風(白梅図)
(旧暦 1月26日)
菊池寛忌 作家の菊池寛の昭和23年(1948)の命日
太宰帥(だざいのそち)大伴の卿(きみ)の宅(いへ)に宴してよめる梅の花の歌三十二首、また序、天平二年正月の十三日、師の老(おきな)の宅(いへ)に萃(つど)ひて、宴会を申(の)ぶ。・・・・・
我が園に梅の花散るひさかたの
天(あめ)より雪の流れ来るかも (巻5 822) 大伴旅人
中納言大伴旅人(665〜731)が帥(そち)として大宰府に赴任したのは、神亀4年(727)冬、62歳の頃のことでした。当時10歳の少年だった家持も父に同行したものと思われ、天平2年(730)の暮れ頃、佐保(現在の奈良市法華寺町・法蓮町一帯)の自宅に戻るまでの約3年余りを九州大宰府の地で過ごしました 続きを読む