2005年02月03日
クラッシック(7)-べート−ヴェン(1)-ピアノ協奏曲第5番
Ludwig van Beethoven
(旧暦 12月25日)
光悦忌
ベートーヴェンは、専制的な権力に反対する考えの持ち主であったといわれています。にもかかわらず、この協奏曲が「皇帝」という題名で呼ばれることは、彼の政治的立場からすれば、むしろ嘲笑のように聞こえるのではないかともいわれています。
この協奏曲以後、1810年には「エグモント」、1812年には「第7交響曲」、1813年には「ウェリントンの勝利(戦争交響曲)」を作っています。
権力の強奪者を打ち負かすために、音楽に盛込むことができるあらゆる内容、革命の裏切り者そして民衆を圧迫する者の姿と末路を、彼はこれらの作品に注ぎ込みました。
「私が音楽について知っているのと同じように戦争について知っていれば、私は彼を負かしただろうに」
「皇帝」よりも「反皇帝」と名づけた方が、この変ホ長調協奏曲のためには、より適切だったのではないでしょうか。 続きを読む