2004年12月21日
やまとうた(2)-秋はいぬ 風に木の葉は散りはてて
鎌倉右大臣実朝
(旧暦11月10日)
秋はいぬ 風に木の葉は散りはてて 山さびしかる冬は来にけり
(鎌倉右大臣 続古今和歌集545)
建久3年(1192)、征夷大将軍源頼朝の次男として生まれた後の鎌倉右大臣源実朝は、8歳のときに父頼朝を亡くし、家督を継いだ長兄頼家も北条氏に実権を奪われ、伊豆に幽閉された後に惨殺、12歳で3代将軍となりました。
右大臣実朝は、歌に秀でた才能を発揮し、家集『金槐和歌集』が残されています。 続きを読む